FSRで仮想アプライアンスを利用する

IIJ GIOインフラストラクチャーP2 Gen.2 フレキシブルサーバリソース(以下、FSR)は、仮想化基盤としてVMware vSphereを採用しているため、これに対応した多くの仮想アプライアンスを展開し、利用できます。

本記事では、OVF(OVA)形式で配布されている仮想アプライアンスを、FSRに展開する方法についてご紹介します。

なお、本記事は次のマニュアルを元に作成しています。

OVFファイルを準備する

VMware vSphere向けに提供されているOVF(OVA)形式の仮想アプライアンスを用意します。本記事では、IIJが提供している仮想ルータSEIL/x86 Ayameを使用します。

OVFファイルをインポートして仮想マシンを作成する

  1. FSRコントロールパネルを開き、「vApp」>「OVFからvAppを追加」を順に選択します。
    マニュアル「フレキシブルサーバリソースコントロールパネル」
  2. 「参照」ボタンをクリックし、OVFファイル及びVMDKファイルを選択します。


  3. OVFテンプレートの内容を確認し「次へ」をクリックします。
  4. 何も変更せずに「次へ」をクリックします。ここで入力した情報は後述の手順(仮想マシンに変換)で削除されます。
  5. 必要に応じて「ストレージポリシー」を選択します。ここで入力したコンピュータ名は、FSRコントロールパネルの表示上の名前に反映されません。変更せずに進みます。
  6. 仮想マシンネットワーク選択画面が表示されます。ネットワークインタフェースの設定はインポート後に行うため、ここでは何も変更せずに「次へ」をクリックします。
  7. 仮想マシンのCPUコア数、メモリ容量を必要に応じて変更します。作成後でも変更可能です。
  8. 「ネットワークマッピング」は何も変更せずに「次へ」をクリックします。
  9. 表示内容を確認し「完了」をクリックします。
  10. 「最近のタスク」に表示されているステータスが「成功しました」になったらデプロイ完了です。続けてvApp名(ここではseilx86)をクリックします。
  11. 「ネットワーク」をクリックし、表示されたネットワークを全て削除します。

  12. 「すべてのアクション」>「仮想マシンに変換」を順にクリックします。「仮想マシンに変換」がグレーアウトして選択できない場合は、ネットワークが全て削除されていることを確認後、ブラウザの再読み込みを試してください。

  13. vAppから仮想マシンに変換されます。NICをクリックし、仮想マシンのネットワーク構成を修正します。

仮想マシンを起動する

  1. 「パワーオン」をクリックします。
  2. 「WEBコンソールの起動」をクリックします。
  3. コンソールの表示内容を確認し、仮想アプライアンスが正常に起動していることを確認します。

最後に

以前紹介した「VPCルータ切断機能」と組み合わせることで、すべての通信が仮想アプライアンス経由となるネットワーク構成も組めます。合わせて活用してみてください。

執筆者
IIJ サービスプロダクト推進本部 サービス推進部 技術支援2課