AlmaLinux(CentOS代替)インストール手順

IIJ GIOインフラストラクチャーP2 Gen.2 フレキシブルサーバリソースでは、OSのインストール用ISOイメージを使って、空の仮想サーバに任意のOSをインストールできます。

基盤としてVMware vSphereを使用しているため、これに対応した多くのOSが利用可能です。

本記事では、RHEL(Red Hat Enterprise Linux)クローンのLinuxディストリビューションであるAlmaLinuxを例に、空の仮想マシンを作成してOSをクリーンインストールする手順をご紹介します。

Ubuntuインストール手順の紹介記事も合わせてご覧ください。

ISOイメージの準備

まずはインストール用のメディアを用意します。ここではIIJが提供している公開FTPサーバ ftp.iij.ad.jp から AlmaLinux-8-latest-x86_64-dvd.iso をダウンロードします。

ISOイメージアップロード

用意したISOファイルを、コントロールパネルからアップロードします。

  1. P2コントロールパネルにログインします。
    操作の詳細はご利用の手引きをご確認ください。
  2. 「フレキシブルサーバリソース」枠内の「コントロールパネルへ」をクリックします。
  3. 「OSライブラリ管理」をクリックします。
  4. ログイン状態によっては認証画面が表示されます。設定済みのユーザでログイン操作を行います。
    操作の詳細はご利用の手引きをご確認ください。
  5. 「メディアとその他」をクリックします。
  6. 「追加」をクリックします。
  7. 「カタログ」には「プライベートOSライブラリ」を選択します。
    「アップロードするメディアを選択」の右側にあるアイコンをクリックし、先ほど準備したISOファイルを選択します。
    ファイルを選択すると「名前」は自動的に入力されます。
    OKボタンをクリックするとアップロードを開始します。
  8. アップロード中の画面です。ステータス欄が「成功しました」になったら完了です。

仮想マシン作成

仮想マシンを作成し、アップロードしたISOから起動する設定を行います。

  1. コントロールパネルへ戻り「仮想マシン管理」をクリックします。
  2. 「新しい仮想マシン」をクリックします。
  3. 「名前」「コンピュータ名」は同じものを入力します。
    タイプは「新規」を選択。パワーオンのチェックを外します。

    仮想マシンを起動すると、カウントダウンの後にインストーラが起動しますが、後述する手順を実施するために手動でパワーオンする手順としています。

  4. OSファミリは「Linux」、オペレーティングシステムは「Red Hat Enterprise Linux 8 (64-bit)」をそれぞれ選択します。
  5. ブートイメージは先ほどアップロードしたISOファイルを選択します。
  6. 仮想CPU、メモリ容量は要件に応じて指定してください。
  7. ストレージ容量を指定します。こちらも要件に応じて指定してください。
  8. 接続するプライベートセグメントを選択します。
  9. OKをクリックすると、仮想マシンが作成されます。

OSインストール

仮想マシンを起動し、OSインストールを開始します。

通常の手順で進めていくと、下図のように画面の端が切れてしまう事象が発生します。これを解決する手順をご紹介します。

  1. 仮想マシンの名前(ここではalma8)をクリックします。
  2. パワーオンをクリックします。
  3. ステータス表示が「パワーオン」になったら「WEBコンソールの起動」をクリックします。
  4. カウントダウンが終わる前に「Install AlmaLinux 8.7」を選択してTabキーを押下します。

  5. 起動オプションとして「inst.resolution=1024×768」を追加し、Enterキーを押下します。

    日本語キーボードで「=(イコール)」が入力できない場合は「^」キー押下で入力できます。

  6. 画面が欠けることなくインストーラが起動します。ここからは通常の手順でインストールを行ってください。

ISOイメージアンマウント

最後に、インストールメディアのアンマウント手順をご紹介します。

  1. リムーバブルメディアをクリックします。インストール直後は、インストールメディアがマウントされたままになっています。
  2. 「すべてのアクション」「メディア」「メディアの取り出し」をクリックします。
  3. CD/DVDドライブが「切断状態」になっていることを確認します。

以上でインストール作業は完了です。

執筆者
IIJ サービスプロダクト推進本部 サービス推進部 技術支援2課