IIJ GIOに仮想マシンを移行する(OVFインポート編)

IIJ GIOインフラストラクチャーP2 Gen.2(以降、Gen.2)フレキシブルサーバリソース(以降、FSR)は、VMware vSphereからエクスポートしたOVF(OVA)テンプレートをインポートし、仮想マシンを作成できます。

本記事では、OVF(OVA)テンプレートをインポートする手順をご紹介します。

OVF(OVA)テンプレートの準備

OVF(OVA)テンプレートは、VMware vSphereの仮想マシンから生成したテンプレートをサポートしています。

テンプレートの作成(エクスポート)は、vSphere Clientから行います。

エクスポート方法はVMware vSphereのドキュメントをご確認ください。

OVF(OVA)テンプレートのインポート

OVF(OVA)テンプレートをインポートします。

インポートにかかる時間は、仮想マシンのディスク容量に比例します。

インポート完了までは、インターネットブラウザは閉じないでください。

  1. FSRコントロールパネルへログインします。
    操作の詳細はご利用の手引きをご確認ください。
  2. 「コンピュート」の「vApp」をクリックします。

  3. 「OVFからVAPPを追加」をクリックします。

  4. 「参照」をクリックします。

  5. OVFテンプレートの構成ファイルをまとめて選択します(Ctrl キーを押しながらクリックで複数選択)。
    – .ovfファイル
    – .vmdkファイル

    ※ OVAテンプレートの場合は、.ovaファイルを選択します。

  6. 「次へ」をクリックします。
  7. 詳細を確認画面では、「次へ」をクリックします。
  8. vApp名を設定します。

  9. 仮想マシンのコンピュータ名と、ストレージポリシーを設定します。

  10. 仮想マシンに接続するプライベートネットワークを選択します。
    ネットワーク選択の際、VDCネットワークに表示されるプライベートネットワークを選択します。

  11. カスタムプロパティ画面では「次へ」をクリックします。
  12. 仮想マシンに割り当てるCPU・メモリリソースを指定します。

     

  13. 設定内容の確認画面で「完了」をクリックすると、インポートを開始します。

  14. 画面中央にvAppが生成されます。また、アップロードのタスクが画面下部に表示されます。

    ステータスが100%になり、「成功しました」となったらインポートは完了です。

vAppからスタンドアロン仮想マシンへの変換

OVF(OVA)テンプレートのインポート完了後、インポートしたvAppが表示されます。

vAppは仮想マシンとは異なるオブジェクトであり、vAppに複数の仮想マシンを登録したり、vApp内でのみ通信可能なネットワーク(vAppネットワーク)作成などの機能があります。

今回はvAppについての紹介は割愛させていただき、「仮想マシンに変換」を行い、仮想マシンをvAppから登録解除した状態に変更します。

vAppネットワークの削除

vAppを仮想マシンに変換するには、生成されているvAppネットワークを削除する必要があります。

  1. インポートしたvAppの名前部分をクリックします。

  2. 「ネットワーク」を選択します。

  3. 表示されたネットワークのうち、現在仮想マシンに接続されていないネットワークを1つ選択します。

  4. 「削除」をクリックします。

    ※ 選択できない場合、先にvApp内の仮想マシンから、vAppネットワークとの接続を解除してください。

  5. vAppネットワークの削除ダイアログに対し「削除」をクリックします。

  6. 操作を繰り返し、vAppネットワークをすべて削除します。

vAppを仮想マシンに変換

  1. 「アクション」をクリックし、ドロップダウンメニューから「仮想マシンに変換」をクリックします。

  2. vAppの変換ダイアログに「変換」をクリックすると、vAppが削除されます。

  3. 仮想マシンをクリックし、インポートした仮想マシンのvApp欄が「-」になっていることを確認します。

OS、ソフトウェア製品をIIJ GIOに移行する際のご注意

Gen.2 FSRはクラウドサービスであるため、移行する仮想マシンのOSやソフトウェアによっては動作をサポートしていない場合があります。

また移行にあたり、ライセンスの新規購入や、ライセンス移行のための所定の手続きが必要になる場合もあります。

各製品のサポートや移行可否については、各製品の提供元へご確認ください。

また、Microsoft社製品、Red Hat社製品につきましては、ご利用の手引きも併せてご参照ください。

執筆者
IIJ クラウド本部 クラウドソリューション部 ソリューション2課