ITSMツール チケットテンプレートを作ってみた

統合運用管理

こんにちは、本サイトを見てくださりありがとうございます!
この記事ではIIJ統合運用管理サービス(UOM)のITSM機能を利用した、チケットのテンプレート作成をご紹介したいと思います。

1. 作業管理を効率化するために

UOMのITSMツールでは、何か情報システム部で対応しないといけない作業がある場合、その作業チケットをUOM上で管理できます。ですが、定期的もしくは頻繁にある作業のチケットを、毎回一から作成することは意外と面倒ではないでしょうか?
チケット作成が面倒でつい作業を後回しにしてしまったり、ログを残さずに作業してしまったりすると、その後の運用にも問題が発生するかもしれません……。

そんなとき、チケット内容が事前にテンプレート化されていれば、そのテンプレートを呼び出し、必要最低限の情報を追記するだけで、簡単にチケットが作成できて便利ですよね。
もちろんUOMにもテンプレート機能があるので、今回はその作成方法を紹介していきたいと思います!

2. チケットのテンプレートを作成してみる

それでは早速チケットテンプレートを作っていきましょう。

今回は、クラウド上で稼働しているサーバのCPUやメモリのスペックを拡張する作業を想定してみます。
サーバスペックの拡張依頼があったとき、作業管理で使うチケットをテンプレート化していきます。

ダッシュボードから[チケット管理]>[入力テンプレート管理]をクリックし、画面を遷移します。

右上の鉛筆マークを押下し、新規入力テンプレートの作成画面を表示させます。
入力テンプレート情報・基本情報・リクエスト分類・依頼情報・対応状況・適用ワークフローの必要な箇所を入力します。

入力テンプレート情報

テンプレート名を入力します。いろいろな人が使うことを想定し、作業内容が分かるように記載しましょう。

基本情報

以下の画面の必要な箇所を入力します。今回はチケット件名には作業内容+ホスト名を入力するルールで雛形を作っておきます。
またチケット件名に加え、その作業をする担当の人を「担当者」に、その作業の承認する人(責任者)を「クローズ承認者」にあらかじめ入力しておきます。

リクエスト分類

今回はリソース拡張作業なので、リクエストタイプは「作業依頼」、作業手順が決まりきった作業なのでリクエストサブタイプも「作業依頼(定型)」にし、関連システム/サービスは「IIJ GIO インフラストラクチャーP2 Gen.2」にします。

依頼情報

依頼者はチケットを作る人でいいので、空欄にしておき、依頼内容の文言にテンプレート文を入力します。今回は仮想サーバのリソース変更を想定しているので、それが分かるように記載できていればOKです。

対応状況

この欄は対応し始めてから記載するので、すべて空欄にしておきます。

適用ワークフロー

今回はワークフローの登録はしませんが、ワークフローを登録することにより、作業の手順をより詳細に確認できますよ。
ワークフローの作成については以下記事を参考にしてみてください。
ITSMツール ワークフローを作ってみよう

この内容で問題なければ、「確認」を押下し、テンプレートが完成します。

入力テンプレート管理画面に戻ると、リクエストテンプレート欄に今回作成したテンプレートが出てきます。

テンプレートを使ってチケットを作成するには、チケット管理TOPの[リクエスト管理]から、新規リクエスト作成ボタンを押します。すると今回作ったテンプレートが選択できるようになっているので、選択して使用してみてください。

3. 最後に

今回はチケットテンプレートの作成手順をご紹介しました。
状況を想定した一例にはなりますが、お客様ごとにしっかり作りこめるものになっているため、テンプレートを活用することで業務効率化も進められるのではないかと思います。
UOMには監視機能だけでなく、業務の効率化をお助けする機能がたくさん備わっているので、これからも色々案内できればと思います。

執筆者
IIJ サービスプロダクト推進本部 営業推進部 クラウドソリューション課