本記事は、「IIJ GIOに仮想マシンを移行する レプリケーション編」のシリーズ第3回。VCDAによるデプロイの紹介記事の続きです。
タイトル | 概要 |
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#0: VCDA について | VCDAの全体概要 |
#1: レプリケーション:移行を利用可能にする | FSRでの契約・設定作業 |
#2: VCDAのデプロイ(前半)デプロイ前の確認事項 | 移行元基盤へのVCDAアプライアンスのデプロイ |
#2: VCDAのデプロイ(後半)VCDAをデプロイする | |
#3: VCDAの初期設定 | VCDAコントロールパネルの設定・FSRとの接続 |
#4: レプリケーション設定 | 仮想マシンの移行・ネットワーク設定 |
#5: レプリケーションのテスト | テスト移行の実施 |
#6: 仮想マシンを移行する | 移行の実施 |
今回は、前回の記事でデプロイしたVCDAアプライアンスと、移行先となるフレキシブルサーバリソース(以降、FSR)を接続する作業を実施します。
本記事では次に示す環境で操作を行います。
VMware vSphereのバージョンの違いなどで、操作内容に差異が出る場合があります。読み替えは適宜実施してください。
ネットワークインターフェースを追加していた場合や、DNSサーバだけで名前解決要件を満たせない場合のhostsへの記載を行います。
設定 | 入力内容 |
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IPモード | IPv4 |
タイプ | STATIC |
アドレス/プリフィックス | IPアドレス(例:XX.XX.XX.XX/24) |
ゲートウェイ | ゲートウェイアドレス(例:XX.XX.XX.XX) |
VCDAアプライアンスは次のホストに対してアクセスを行います。デプロイ時に指定したDNSサーバで名前解決が行えない場合は、次の手順を実施してください。
・vCenterサーバ
・ESXiサーバ
・ピアリング用サービスエンドポイント
項目 | 入力内容 |
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Lookup Serviceのアドレス ※ | https://vCenterアドレス:443/lookupservice/sdk |
SSO管理者ユーザ名 | vCenterログイン用アカウント |
パスワード | vCenterログイン用パスワード |
項目 | 入力内容 |
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サービスエンドポイントアドレス | #1: レプリケーション:移行を利用可能にするで確認した「ピアリング用サービスエンドポイントアドレス」 |
組織管理者名 | #1: レプリケーション:移行を利用可能にするで確認した「ピアリング用アカウント」 |
パスワード | #1: レプリケーション:移行を利用可能にするで設定したパスワード |
クラウドからのアクセスを許可 | 有効化 |
クラウドからのログ収集を許可 | 有効化 |
以上で、VCDAアプライアンスの初期設定が完了しました。次回の記事では、VCDAを使った仮想マシンのレプリケーション設定を行います。