本記事は、VCDAのデプロイ記事の後半です。
タイトル | 概要 |
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#0: VCDA について | VCDAの全体概要 |
#1: レプリケーション:移行を利用可能にする | FSRでの契約・設定作業 |
#2: VCDAのデプロイ(前半)デプロイ前の確認事項 | 移行元基盤へのVCDAアプライアンスのデプロイ |
#2: VCDAのデプロイ(後半)VCDAをデプロイする | |
#3: VCDAの初期設定 | VCDAコントロールパネルの設定・FSRとの接続 |
#4: レプリケーション設定 | 仮想マシンの移行・ネットワーク設定 |
#5: レプリケーションのテスト | テスト移行の実施 |
#6: 仮想マシンを移行する | 移行の実施 |
前回の記事で設計したVCDAの構成をもとに、移行元のVMware vSphere基盤にVCDAアプライアンスの導入を行います。
「#1: レプリケーション:移行を利用可能にする」でダウンロードしたVCDAアプライアンスを、vSphere Web Client(vSphere Clientでも可)の「OVFのデプロイ」機能を使って、移行元基盤にデプロイします。
vCenter Serverにアクセス可能な操作端末に、VCDAアプライアンスを準備してから作業を開始します。
本記事では以下の環境で操作を行います。
VMware vSphere のバージョンの違いなどで、操作内容に差異が出る場合があります。読み替えは適宜実施ください。
Root Password | 仮のパスワードを設定します。 パスワードは、VCDAアプライアンスへの初回ログイン時に変更する必要があります |
Enable SSH | チェックは必要ありません |
NTP Server | VCDAアプライアンスから到達可能な任意のNTPサーバを指定します。 デプロイ時点でNTPサーバに到達できなくても問題ありません |
Hostname | 任意のホスト名を設定します。空欄にした場合「photomachine」という名前になります |
Address | VCDAアプライアンスのIPアドレス、サブネットマスクを設定します(例:192.168.0.110/24)。 ネットワークアドレスを入力したり、サブネットマスクの入力漏れがないようにご注意ください |
Gateway | デフォルトゲートウェイを入力します |
MTU(bites) | MTUを設定する場合は入力します。空欄にした場合「1500」が設定されます |
DNS Servers | DNSサーバのIPアドレスを入力します |
Serch Domains | DNSサフィックスを設定する場合は入力します(任意) |
設定が完了すると、VCDAの仮想マシンがデプロイされます。
VCDAアプライアンスのデプロイ操作では、ネットワークインターフェースは1つしか設定できませんが、複数のネットワークインターフェースを持てます。
前回の記事で紹介したネットワーク設定例のようにするには、vSphere Web ClientからVCDAアプライアンス(仮想マシン)の「設定と編集」操作を行い、ネットワークインターフェースを追加してください。
以上で、VCDAアプライアンスのデプロイが完了しました。次回の記事では、VCDAアプライアンスを、フレキシブルサーバリソースに紐づけるための初期設定を行います。