IIJ GIOに仮想マシンを移行する レプリケーション編 #番外編:PBB経由での移行

本記事は、「IIJ GIOに仮想マシンを移行する レプリケーション編」のシリーズ番外編として新機能を紹介いたします。

タイトル 概要
#0: VCDA について VCDAの全体概要
#1: レプリケーション:移行を利用可能にする FSRでの契約・設定作業
#2: VCDAのデプロイ(前半)デプロイ前の確認事項 移行元基盤へのVCDAアプライアンスのデプロイ
#2: VCDAのデプロイ(後半)VCDAをデプロイする
#3: VCDAの初期設定 VCDAコントロールパネルの設定・FSRとの接続
#4: レプリケーション設定 仮想マシンの移行・ネットワーク設定
#5: レプリケーションのテスト テスト移行の実施
#6: 仮想マシンを移行する 移行の実施

以前、VCDAを利用してインターネット越しにIIJ GIO インフラストラクチャーP2 Gen.2 フレキシブルサーバリソース(以下、FSR)へ仮想マシンのレプリケーションを行う手順をご紹介しました。

この度インターネット越しではなく、プライベートバックボーン(以下、PBB)経由でのレプリケーションが行えるようになったので紹介します。

従来通り、インターネット経由でもレプリケーションは行えます。環境によってどちらかをお選びください。

詳細・インターネット経由との違い

PBB経由でのレプリケーションの場合、下の図のようにFSRのVPCルータ配下に作成されたVCDAのサービスエンドポイントを利用します。そのため、PBB及びプライベートルーティング(以下、PR)によってVPCルータと疎通可能であれば、仮想マシンのレプリケーションが行えます。

インターネット越しのレプリケーションの場合と異なり、PBBやPR、及びVPCルータにレプリケーションのトラフィックが流れるため、それぞれの帯域には注意が必要です。

設定方法

PBB経由で仮想マシンのレプリケーションを実施する場合は、「IIJ GIOに仮想マシンを移行する レプリケーション編 #1: レプリケーション:移行を利用可能にする 3.レプリケーションの初期設定」の実施時に、併せて次のマニュアル記載の作業を実施してください。

また、「IIJ GIOに仮想マシンを移行する レプリケーション編 #3: VCDAの初期設定 3.FSRとのペアリング」における「サービスエンドポイントアドレス」の指定先には、上の手順で設定したサービスエンドポイントのアドレスを指定してください。

執筆者
IIJ クラウド本部 クラウドソリューション部 ソリューション2課